イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】

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亜嵐side




『亜嵐くんてさ、イケメン過ぎて逆にモテないんじゃないの？』






久々に会ったかと思えばいきなりこの暴言。






「イケメン過ぎるってどういうことよ(笑)」


『だからー、その名の通り、イケメン過ぎんの！亜嵐くんが！』


「いや、なんでお前がムキになってんだよ、」






こいつの名前は上田結渚。



俺の二つ下で地元のダンス仲間。





『あーっ！待って！ねぇ今日じゃない？スーツのCM公開されんの！』


「あぁ、たしか今日だっけな、」


『きゃー！！お兄のスーツとかやっばい！見慣れたけど！』






そして、根っからの涼太ファン。





「だから、そのお兄に会わせてやるって言ってんのに、」


『私はあくまでファンなんです〜、そんなずるいこと絶対しない。』


「んなこと言って、隼とは飯行ってるらしいじゃん」


『はやとんはまた別なの』





まぁ、見ての通りうるさい、アホ、バカ、ポンコツ。





「なぁ、いい加減飯つくってよ、」


『無理〜、作ってほしかったら材料揃えといてよ』


「ほんと、見た目だけはいいヤツだな、お前」


『ウソだよ、(笑)ちゃんと買ってきましたからー』


「おぉ、前言撤回」





それでもお前女子か？って問いたくなることがほとんどだけど、
やるときはちゃんとやってくれる結渚。






そして、この俺が本気で思いを寄せているなんて一ミリも思ってないバカ。







そして、今日もまた言われる。






『亜嵐くんって、イケメンすぎてモテないよね』


「俺は結渚にだけモテてたらそれでいいんだけどな」


『ん？ごめん、なんか言った？』


「んーん、なんもー」







このアホのせいで、まだまだ俺の片思いは長くなりそう…。









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