クレーンゲームで、山田とりました。【in×ym】 (ページ43)

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山「俺そんな身長低いかな…」

さっきの会話の後、突然しょんぼりしそんなことを呟き始めた山田

伊「んー、山田はあれだな神様が
貴方には完璧な容赦をプレゼントする代わりに、身長は少し小さめにしておきました。とか言ったんだよ」

山「完璧？」

伊「すげぇ整ってるから」

山「え、伊野尾ちゃんなんて白いし細いし華奢だし儚いし性格いいし顔も可愛いし身長も高いじゃん！！」

…なんか、そこまで言われたら少し照れる。

でも何故かそんな照れも隠したくなる

伊「まぁ、顔がいいってのは両親にお礼言っとくわ笑
でも俺は完璧じゃないよ？」

だからか、そんな言葉を山田に投げかける

山「えー、完璧じゃん」

伊「完璧じゃないよ。だって俺山田にすげぇ溺れてるもん完璧な男は…女の子を溺れさせると思うけどなー」

山「うわ！何それ俺が伊野尾ちゃんの完璧壊してるみたい」

伊「壊してほしいな山田に」

山「…それ、聞き方によっては下ネタだかんね！？」

伊「そんなふうにとったの？山田のへんたーい！」

山「変態なのはどっちだ！」

伊「んー、俺だな」

山「そこは普通お前だろ！って言うとこだよ！？」

伊「ほぇ？まぁいーじゃんいーじゃん！」

少しそんな事を言って携帯をいじってみると、俺の向かいの椅子に座って少し悲しそうな表情をする山田

伊「…やっぱ山田は彼女だな」

山「え、何急に」

伊「毒舌彼女。」

山「毒舌かな…。いや違う伊野尾ちゃんにだけ毒舌なのかもしれない」

伊「何一人で納得してんのー？」

山「俺やっぱ彼氏がいい」

伊「じゃあ、彼氏っぽいセリフ言えたらね！」

山「何そのテキトーなゲーム、まぁいいや。

んー、あ！」

少し考え込んだ素振りを見せていた山田が突然の声を上げて俺の方に近づいてくる

山「伊野尾ちゃん、俺だって男なんだからね」

うん。かっこいい

でも、

伊「失格。では、罰ゲームに俺からの彼氏っぽいセリフを聞いてもらいまーす」

そんなことをヘラヘラ笑いながら言うと、山田は明らかに不満気な表情になる

そんな表情も、すぐに壊してあげる

伊「涼介愛してるよ」

山「…へ？」

耳元でそう囁くと、ポンッという効果音がついてもいいくらい、真っ赤になる

伊「はい山田の負けー！
御褒美に山田のキスをいただきます」

山「ば、ばか！！俺こんなキャラじゃないのに…」

真っ赤な顔でそう伝えてきた山田。

やっぱり、山田は彼女。