クレーンゲームで、山田とりました。【in×ym】 (ページ16)

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伊「そういえば山田、今からの撮影ってどんなの？」

少し気持ちが落ち着いて来た頃、俺からそんな話題を投げかける

山「え？あぁ、雑誌の撮影！俺がモデル務めてるの！」

衝撃発言。

山田って雑誌のモデル務めてんだ…

伊「すげぇな…」

俺とは生きてる世界がまるで違う。

雑誌のモデル務めてることなんて凄すぎることだよ…

山「凄くない！それに、今からその雑誌の撮影向かってるしその雑誌に伊野尾ちゃんも乗るんだよ？」

伊「…ほぇ？」

てっきり、ただの見学だと思ってきていた俺は、

思わず間抜けな声が出てしまう

山「え、言ってなかったっけ？」

伊「…分かんない」

もうこの際言ってくれてたとかどうでもいい

山「え、嫌？」

伊「うん嫌！会社の奴らに馬鹿にされる…」

嘘。馬鹿になんてされない

きっと茶化しながらも、すげぇな！って褒めてくれる

でも、山田と一緒に写真を撮って、それを山田のファンの人とかに見られるのが嫌だから

山「えー、お願い！今日の撮影のテーマは、俺の周りのイケメンさんなの！」

伊「何そのコーナー」

山「いや、なんか編集者さんに言われたもん
だから、プライベートで仲のいい人連れてきてくださいって」

まぁ理解し難いけど、理解したとする

だって、問題はそこじゃない

伊「なんで俺を誘ったの？」

山「んー、美形だから？安心して！名前は出さないでいいから！」

そう言って、必死に俺に頼んでくる山田

そこまでされたら、断るにも断りにくくなってしまう

伊「見学だけのつもりだったんだけどな、
まぁいいや！」

山「本当に！？よかった！」

俺の承諾を得て安心している山田をみていると、

車が止まり、降りてくださいと声が聞こえてくる

…とうとう始まる、