クレーンゲームで、山田とりました。【in×ym】 (ページ11)

今日:16 hit、昨日:3 hit、合計:226,754 hit

11 ページ11

伊「なんか、山田ってただそこに存在してるよね」

山「…どういうこと？」

伊「気づいたら画面の向こうに山田がいるから」

山「じゃあ俺にとって伊野尾ちゃんも、ただそこにいるだけの人だね。」

会社が休みだった時は、一人で電気もつけずにごろごろしてたな…。

なのに、山田とテレビ電話ができるようになってから少しそれがなくなった気がする

山「もし、生まれた日から全てが決まってたら今伊野尾ちゃんとこうやって話せてることにもちゃんとした理由があるのかな？」

伊「…そうじゃない？」

山「テキトーだね笑」

…これから先、いつまで山田とこうしてテレビ電話で声を交わすことが出来るのかな…

山「あー！もう、伊野尾ちゃんに会ってみたい！
ほら、目には映ってるのに触ったら壁なんだよ？」

伊「えーなになに俺に惚れちゃった？」

山「違うわ！笑
あー、本当会いたい。もうこのテレビ電話のインターネットから伊野尾ちゃん手繰り寄せようかな」

伊「山田怖い」

山「１回だけ手繰り寄せるって使ってみたかったの」

伊「えー、何で？」

山「なんかかっこよくない？」

伊「…いや、そうは思わない」

山「えー、圭人は凄いと思う！って言ってくれたよ？」

伊「…圭人…」

山「ねぇ伊野尾ちゃん俺の出てる番組みたことある？」

伊「見ようと思わなくてもテレビつけたら出てる」

山「え、こわ」

伊「それ俺のセリフな？」

時間が経つ事に俺らの関係は深くなっていく

山「伊野尾ちゃん伊野尾ちゃんって今どこ住んでるの？」

伊「えーっとね、住所は…」

山「住所は言わなくていい！何県？」

伊「あぁ、サウジアラビア」

なんてふざけたことを言ってみる

山「え、まじ？
って信じるわけ…」

伊「えー、やっぱ信じない？」

山「テキトーすぎない？」

伊「いやそこまで」

その次の日からか…

いや、わかんない

何故かいつからか俺は山田のファンになっていた。

…いや、ファンって言うか友達って感じか

山田の出る番組は必ず録画

山田の載ってる雑誌を見かけたら必ず買う

今までに山田がでたって言ってたドラマや映画も…借りるんじゃなくて全部買ってやった。

バラエティー番組とかも、山田涼介特集ってとこに売ってたからそれ買ってやった。

山「また俺のグッズ増えてない！？」

山田が画面に映る俺の部屋を見る度そう言うようにまでなった。

…山田はまだ、なんで俺がこんなことをしているか、その理由に気づいていない