イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】２

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結渚side



『無理だーーーほんとに無理だーー』




健「俺もう亜嵐さんに怒られたくないんだけど？」

樹「認めちゃえばいいじゃないですか」




居酒屋withしゃべれない二人



『いっちゃん、今日健太くん０の日？』

樹「そうっすね、今日は特にひどいです」

健「……これウマっ。」



今日の神谷健太はローテンションらしいです。

そして、常に静かな藤原樹様は今日は一段とクールです。(冷たいです)



樹「で、どうなんですか。亜嵐さんのこと」

『どうもなにもさ？そりゃイケメンだよ』

健「それ以外」

『んー最近洗濯物ちゃんと出すようになった』

樹「それ以外で、」

『………あ、なんか優しくて怖い時ある！』

健「それだ！」



うわぉ、健太くん、急にテンション高くなるの辞めてもらっても良いですか。



樹「最近優すぎる亜嵐さんが怖いと、」

『いつもはさ、プチ喧嘩みたいになって終わることが多いんだけど、最近そんなこと一つもないっていうか、亜嵐くんはちゃんと男に見えるっていうか…』

健「あー、もうそれ、完璧意識してる」

『うそ、』

樹「いや、もうアウトっすね」

『えぇ、…』



新年早々私の悩み相談に付き合ってくれているしゃべ２が今は神様に見える。



樹「一応言っときますけど…」

『うん、』

樹「亜嵐さん、多分もうずっと彼女さんいないっすよ」

『………というと？』

健「ずっと結渚ちゃんしか見てないってことー」

『…もうそんなこと言われるとさぁ、家帰りたくなくなるからやめてよ…』

健「もし本当に嫌だったらけんたのうち来ていいから」

樹「何言ってんすか(笑)」


健太くんの爆弾発言は置いといて…


流されやすすぎるこの性格を本当にどうにかしたい、と改めて思った今日この頃。



最近、亜嵐くんがいつにもましてイケメンに見えるのは確かだし、
プチ喧嘩がまっさらないわけでもない。

でも、怖いくらい最近の亜嵐くんは優しいし、面白いし、イケメンだし……



『なんかね、朝起きて亜嵐くんのおはようがあって、私の１日は始まるっていう感じ？なんかもう、亜嵐くんがいることが生活の一部みたいになっちゃっててさ…』

樹「結渚さん、………」

『な、なに…』

樹「それ、もう重症っすよ」

『重症ってなに、』

健「がっつり亜嵐さんに恋してる」

『ねぇ、待って、それはさすがに…』

樹「いい加減認めてください、」



これは単にそういうムードに流されてるだけ？

それとも、ちゃんと亜嵐くんに恋してるの？



もう、何が何だかわけわかんなくなってきた…

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