イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】２

#62 ページ15

.


次の日は、運がいいのか悪いのか
亜嵐くんのお仕事が早朝だけの日だった





安「ちゃんと話すんだよ」

安「何かあったらすぐ電話ね！分かった？」





まるで旅立つ子供を心配する母親のような、
何とも言えない言葉をもらい、重い足を何とか動かして、
あのでっかいマンションに帰ってきた。



こんなに家に帰りたくないって思ったの初めてかも…


エントランス、ホール、エレベーター、廊下


すぐそこに玄関があるのに、
ここまで来てすら、帰りたくないと思ってしまう



『仕方ない…』

『帰ってきていませんように…。』





.







『ただいま…』






.






”ワンッワン！！”




中からはレックスがドアを開けようと必死になってバタバタしている音しか聞こえない。





『よかった…、いない』







ほっと胸を降ろしたのもつかの間…







「何が良かったって？？」






『ひぃッ…！！！』








.






「やっと帰ってきた、この不良女め」




『わ…あの、えっと…』



「我慢して、充電中。」





目の前いっぱいに広がる亜嵐くんのパーカーと大好きなにおい



亜嵐くんだ…と時間した瞬間、
今まで胸に溜まっていた気持ちが溢れてきた。




『あら、ん…くんっ、ごめｎっ…』

「なんも言わなくていいから」

『合わせる顔、、なくてっ…』

「ちょっとよくわかんないから理由は後で聞くけど…」




そっと離れた温もり


かと思えば、先ほどよりも強引に惹きつけられる





「心配した…」

『ごめん』

「謝罪は後でいくらでも聞いてやる」

『…うん』









ちょっと強引で乱暴だけど、亜嵐くんなりのやさしさ



あまりにも優しすぎて、本当のこと言えそうにないよ…





.

#63→←#61

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す