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光サイド


そしてしばらくすると・・・

大「……んっ」

大貴が目覚めたようだ。

「大貴?…わかる?」

大「………ここは……俺………あ、いやっ……やめっ…やめて……やめて」

大貴は案の定パニックを起こした。

涼「大貴?大丈夫…怖かったな……大丈夫…大丈夫…」

涼介は大貴を抱きしめながら"大丈夫"と何度も呟いていた。

大「……ごめんなさい…ごめんなさい……お父さん…お母さん……あっ、あ、くるな……くるな!!」


それでも大貴は落ち着かず、暴れ始めた。

「大貴!……落ち着け……大丈夫だから…」

大「くるなっ!……やめろ、やめっ……」

涼「っ……」

それでも暴れ続けるので、涼介は渋々大貴に落ち着く薬を投与した。

すると大貴はもう一度眠りに落ちた。

涼「………薮ちゃんに連絡してくるから、光くんは大貴の様子見てて」

「…わかった!」

涼介が出ていったのを確認すると俺は側にあった椅子に座り、大貴の手を握った。

「……大貴、辛かったな。俺達がそばに居るからな」


そう言いながら俺は大貴の髪を撫でた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宏太サイド

涼介から連絡があった。


まさか目の前で人が殺されるなんて…
普通の人でもトラウマになりそうなのに…

大貴は余計にダメだよ…。

しかも大暴れしたようで、今は薬を打って眠ってるらしい。


とりあえず、伊野尾ちゃんと雄也には話した。
2人ともなんて言っていいのかわらないのか、無言だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
涼介サイド


そして数時間後・・・・
大貴は再び目を覚ました。


「……大貴?」

大「………………俺、目の前で……」

さっきみたいに暴れることはなかった。

「……無理に話さなくてもいい。辛かったな。今日はずっとそばにいるから…」

大「……ありがとう(泣)」

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作者名:みさ | 作成日時:2021年9月6日 21時

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