smile2 (ページ29)

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光サイド

『……あ、はい。そうですけど』

救急隊員『過呼吸で倒れまして。平成病院に搬送します。』

『え？！……はい。わかりました。今すぐ向かいます』

大貴が過呼吸？

涼「………光くん？何かあったの？」

俺が固まっているのに気付いた涼介が心配そうに聞いてきた。

「……大貴が……過呼吸で倒れて今平成病院に搬送されてるって」

涼「え？過呼吸？…何があったの？」

「わかんない。とりあえず、平成病院に行かなきゃ。涼介行ってくれる？」

涼「もちろん行くけど、光くんもお願いしてもいい？」

「わかった。とりあえず着替えとか持ってくる。」

涼「了解。俺は薮ちゃんとかに知らせてくる」

涼介の言葉に頷き、俺は着替えを取りに大貴の部屋に、涼介は薮の部屋に向かった。

一体何があったんだ……
俺は心配で気が気ではなかった。

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光サイド

病院に着き、病室に行くと大貴は眠っていた。

ガラッ

医者「……山田先生」

涼「……中田先生、大貴に何が？？」

担当の医師が入ってきた。

中「有岡くんが倒れていた近くで殺人事件があった。」

光涼「………え！！！」

中「おそらくそれを目の当たりにして過呼吸が起きたんだと思います。」

殺人…事件

涼「……そうだったんですか」

中「もうすぐ目は覚めると思いますが、もし本当に見ていたのであれば、相当なストレスがかかっていると思いますし、パニックを起こしかねません。」

だろうな…それに大貴は過去がある。
相当な覚悟が必要だな

涼「わかりました。ありがとうございました」

中「いえ、それではお大事に」

そう言って医師は出ていった。

光涼「・・・・・」

想像以上の出来事に言葉がでなかった。