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裕翔サイド
ー次の日ー
「・・・・・・んっ」
涼「裕翔！？」
ゆっくりと目を開け、声のした方に顔を向けると、涼介が心配そうな顔で俺を見ていた。
「………俺…」
涼「倒れたんだ、高熱で。」
あー、そっか。
途中で急に頭がふらふらするなと思ったら、倒れて発作起こしたんだった。
「…そっか」
涼「息は苦しくない？」
「………ん、大丈夫」
涼「それならよかった！…でもまだ熱は高いから今日は1日安静ね。」
「………わかった。」
涼介は"点滴替えるねー"と言って
テキパキと点滴を取り替えた。
俺はそれを見ながら涼介に話しかけた。
「……………改めてごめんね」
涼「え！？……………ううん、裕翔は悪くないよ。裕翔の思いに気付けなかった俺が悪い。俺の方こそごめんね。」
「………涼介………」
涼「！！！…裕翔、今……涼介って…」
「俺には…やっぱり涼介しかしっくりこなくて…///」
涼「……裕翔………。あとさ…主治医のことなんだけど…」
「………涼介がいい。わがままだし勝手だけど、涼介がいい！……ダメかな？」
俺が少し俯いて言うと、涼介は俺の頭に手をポンッと優しく置いた。
涼「ダメなわけないだろ！…逆に本当にいいのか？」
「うん！」
涼「そうか…よかった！俺から外科部長に伝えとくな！」
「うん！……でも部長さんに謝っててほしい。迷惑かけたから…」
涼「わかった！伝えとく！」
「………皆にも謝らなきゃ。」
涼「そうだな、俺も迷惑かけたし…一緒に謝るか！」
「ありがとう！」
涼「^^……さっ、少し休もうか。熱あるからね」
「うん、おやすみ」
涼「おやすみ、裕翔」
こうして俺の醜い嫉妬から始まった涼介との喧嘩(？)は、幕を閉じた。
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作者名：みさ | 作成日時：2021年9月6日 21時
