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裕翔サイド
涼「裕翔の気持ちも少し考えなよって。…今の涼介に裕翔を責める資格なんてないからって。」
伊野尾ちゃん……
そんなこと………
涼「それにこの一週間、忙しくて中々家にも帰れてなかったんだ。だけど、内心ホッとしてる自分がいたんだ。…裕翔に会わずに済むって。……はは、最低だろ?わかってる。………でも、やっぱり俺は裕翔の主治医でいたいよ。裕翔の一番の理解者でいたいんだ。」
「・・・・・」
涼「これが俺の本音。」
「…………俺は侑李に嫉妬して、八つ当たりして…皆にも迷惑かけて。わかってるよ?馬鹿げてるって。でも……取られるって思ったら歯止めが利かなくなって…(泣)」
いつのまにか俺は泣いていた。
涼「裕翔……」
涼介は俺を抱きしめた。
涼「……ごめん、本当にごめん。どこかで裕翔は大丈夫。理解してるなんて思ってた。お前もまだ高校生だもんな・・・甘えたかったんだよな。気付かなくてごめん。」
その言葉と同時にリミッターがはずれ、
俺は子どものように泣いた。
その間、涼介はずっと抱きしめてくれていた。
そしてしばらく泣いて漸く落ち着いた頃・・
急に頭がふらふらして息ができなくなってきた。
「……はぁっ……はぁはぁ……」
涼「裕翔?」
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涼介サイド
やっと裕翔と話して、本音を言えた。
そして裕翔も泣きながら話してくれた。
俺は落ち着くまで裕翔を抱きしめ続けた。
そしてしばらくして落ち着いた頃、
裕翔の呼吸がおかしいことに気づいた。
いや…ここに入ってきて裕翔を見た瞬間気付いてた。
体調が悪いことに・・・
この呼吸はまずい。
裕「んっはぁ…ゴホッゴホッゴホッ…ヒュッ…ゴホッ」
「裕翔!!………熱っ。………今すぐ楽にしてやるからな?」
案の定、発作が起きた。
しかもかなりの熱がある。
このままだと肺炎になりかねない。
俺は急いで裕翔を抱きかかえ、下に降りた。
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作者名:みさ | 作成日時:2021年9月6日 21時