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涼介サイド
毎日が退屈。
つまらない日常に刺激がほしくて俺は、好きでもない女や男を抱いている。そこにはもちろん愛なんてないし、それに俺からは誘ったことは1度もない。
自分で言うのもあれだけど、顔はいいと自負してるからこっちから言わなくても向こうからくる。それで満たされてるかと言われたら、わかんねぇけど退屈を紛らわすには丁度いい。
恋愛なんてめんどくせぇし。
女「……すけ…涼介」
「…なに?」
女「なに考えてるの?…今私だけを考えてよ」
今抱いてる最中だったわ。
てかめんどくせぇな。
「…なんも考えてねぇから。」
俺は早く終わらせたくて、動かすスピードを速めた。
女「…んはぁ…ぁあっ…激しっ…イクっ」
「…はぁっ…イケよ」
女「あっ…あぁ…ん…ああああっ…」
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あの後、処理を済ませて女は帰っていった。
俺はシャワーを浴び、喉が乾いて冷蔵庫を開けたが、飲み物が見事にひとつも入ってなくて、思わず舌打ちが出る。
…はぁ。買いに行くか。
俺は財布と携帯だけ持って部屋を出た。相部屋のあいつはいない。どうせ、彼氏のところだろ。
歩いてると見たことないけど、見覚えのあるやつが歩いてきた。……そいつは、背も高くスラッとしていて服もオシャレで顔もイケメンだ。でも、どことなく、昨日編入してきたあのダサ男くんに似ている。
俺は思わず声を掛けてしまった。
……やっぱりそうだ。
まあ、あいつは誤魔化そうとしてきたけど下手くそすぎてバレバレだ。
でも何でそんなにイケメンなのにわざとダサい格好をしてんのか疑問に思い、俺は問いかけた。
が…
裕「あなたに言う必要ないですから。このことは誰にも言わないでくださいね」
と言い立ち去ろうとしたので、俺もイラッときて思わず腕を掴んでしまった。
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作者名:みさ | 作成日時:2020年8月24日 22時