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涼介サイド
一瞬無視しようかとも思ったが、
たぶんあいつは俺に恐怖を抱いてるから
出なかったら逆にラッキーと思うだろうな。
だから俺はあえて電話に出た。
.
.
.
案の定中島は電話越しからでも
分かるくらい緊張してた。
俺はそんな中島が面白くて
怒鳴ったりするんではなく、
シンプルに"部屋に来い"とだけ伝えて切った。
絶対怯えてるだろうな(笑)
まあ来なかった中島が悪い。
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裕翔サイド
・・・・・・・。
部屋の前に着いたはいいが、
中々チャイムを鳴らせずにいる。
でも、押すしかない！
意をけしてチャイムを鳴らす。
ガチャ
しばらくするとドアが開いた。
それと同時に俺の鼓動も速くなる。
涼「………中に入れよ」
裕「………はい」
静かに山田くんの後を着いていく。
涼「全部脱げ」
裕「…っ」
寝室に着くなり、出された命令。
山田くんの声は冷たく、
怒ってるのが伺える。
涼「聞こえなかった？……脱げ」
中々脱げないでいる俺に山田くんは
静かに…でも声は低く再度命令を出す。
これ以上怒らせたら本気でまずい。
俺は慌てて服を脱いだ。
裕「…わっ……ちょっ」
脱ぎ終わると同時くらいに
山田くんは俺の腕を引いて
ベッドに押し倒した。
涼「……震えてる。俺が怖い？」
裕「……っ…」
怖いよ！怖いに決まってるじゃん！
と心の中では叫んでみたが
本人に言えるはずもなく…
返事に困った俺は山田くんから視線をはずした。
が…
涼「逸らすな。……ほら、言えって」
そう簡単に許してくれるわけもなく、
無理矢理視線を山田くんに向けられた。
裕「………ゎぃ」
涼「え？なんて？……はっきり言えって」
裕「……こわぃ……です」
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作者名：みさ | 作成日時：2020年8月24日 22時
