True love (ページ23)

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裕翔サイド

prrrrr

俺はいろいろ考えた結果、
勇気を出して電話することにした。

とはいえ、
緊張しすぎて携帯を持つ手の手汗が異常だ。

出ないでくれ……

電話を掛けたのは自分からなのに
そう願ってしまうのは仕方ないだろう。

何回目かのコールが鳴るが出る気配はない。
よし！一旦切ろう。

そう思い携帯を耳から離した瞬間、

涼『…………………はい』

めちゃくちゃ不機嫌な声が聞こえた。
出たのか…このまま無視してくれてよかったのに。

裕『………………あの』

出たからには何か言わなきゃと思うのだが、
緊張がMAXすぎて全然言葉が出てこない。

何か…何か言わなきゃ

裕『……………………………………ごめんなさい』

涼『……………………………ばらまかれたい？』

めちゃくちゃ怒ってる。

裕『！！！…………嫌…です。
昨日飲みすぎてしまって…
気付いたら寝てしまってて…

ごめんなさい。』

忘れてたなんて……言えない

涼『…………………今すぐ俺の部屋にこい。ブチッ』

裕『え？…あ、ちょっと』

切れちゃった。

これは行くしかないよね…

はぁ…行くか

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涼介サイド

朝、目覚めたはいいけど昨日の
夜からイライラがおさまらない。

その原因は分かってる。

あいつ、12時に来いって言ったのに
連絡もなしにすっぽかしやがった。

いい度胸してんじゃん。
本当にばらまくぞ。

そう思ってた矢先、
携帯の着信音が鳴った。

イライラの原因、中島からだ。