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裕翔サイド
全ての講義が終わって寮に戻っていると
隣で歩いていた大ちゃんが突然大きな声を出した。
大「あっ!裕翔!」
裕「な、なに?」
大「今日この後バイトとかある?」
裕「ないけど…」
大「まじ!?…じゃあさ、一緒に飲みに行かない?」
裕「居酒屋とか?」
大「ううん。この間先輩にオシャレなBarを教えてもらってさ、雰囲気も店員さんもめっちゃよくて気に入ったんだよね。だからそこに連れていきたいなって」
大ちゃんがBar…
なんかちょっと意外(笑)
裕「へぇ〜、いいね!……でも俺、こんな格好だし」
大「大丈夫だよ!1回しか行ったことないけど、そんなことで笑うような人達ではなさそうだったよ!」
裕「…………そうかな。じゃあ行ってみようかな」
勉強にもなるだろうしね。
大「よしっ!それじゃあ決まり!」
大ちゃん嬉しそうだな〜。
俺まで嬉しくなる。
本当に大ちゃんが友達でよかったよ。
.
.
.
.
.
そして
あっという間に時間になり、今は大ちゃんと
その大ちゃんオススメのBarに向かっている……
が……
なんか見覚えのある街並みなんだけど……
まさかね…
と思ったが………
大「ここだよ!」
大ちゃんが指した看板にはle soirと書いてあった。
やっぱり間違ってなかった。
俺のバイト先だー。
まさかオススメのところが俺のバイト先だったなんて。
それにバイト先に大ちゃんがきたことあるなんて…
世の中は狭いな〜
なんて考えてるけど…
どうしよう。
俺の正体知ってるし…
でも今更"やめよう"なんて俺には言えない。
大「……入るよー」
何も言わない俺に不思議そうにしながらも、
大ちゃんはもう扉を開けてしまっていた。
しょうがない。
意をけして俺も入った。
圭「いらっしゃi……!!!…………ませ」
大「??…………2人です」
圭人と目が合う。
俺は必死に表情で伝える。
圭「……え、あ…2人ですね。どうぞ。」
圭人は察してくれたみたいだ。
よかった。
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作者名:みさ | 作成日時:2020年8月24日 22時