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裕翔サイド


あれから朝食を食べ、俺は講義が2限からなので今は誰もいない自習室で課題をしている。大ちゃんは1限から講義がある為、俺1人だ。


だが、課題は全く進んでいない。
1人になって考えるのは課題ではなく
やっぱり昨日の出来事のほうだ。



はぁ。


ため息しか出ない・・・




ガチャ


誰かきた

裕「!!!」

涼「!!!」

扉の開く音がしたので机に突っ伏していた顔を上げると
そこには今俺の頭の中を支配している人物だった。


珍しい、向こうも1人なんて・・・


てかなんで今、会うかな・・・


裕「……っ」

俺は慌ててこの場から立ち去ろうと
荷物をカバンに入れ立ち上がった。


涼「……………昨日は気持ちよさそうにしてたな!」

裕「なっ!!ちょっと…声がでかい」

山田くんの横を通り過ぎた時に
突然大きな声でそう言われた。

人がいないとはいえ、恥ずかしすぎる。
絶対わざとだ。

ほんとにタチ悪い。


裕「…………何が言いたいの?」

涼「別にー?ただ俺は昨日の感想を言ったまでだけど?」

嘘つけ!と思ったがあえてスルーした。

裕「そうですか!!……てか約束通り口止め料ってやつ払ったんだからもう今後一切俺に関わらないで!!」


涼「は?」

裕「……は?」

"何言ってんだ"みたいな顔されてるけど、
え、なに?
俺、変なこと言った?

涼「お前昨日の1回で払ったつもりでいんの?」

裕「え?」

涼「卒業するまでバラす気ないんだろ?今から卒業まで黙っててあげるんだからあんな1回で終わりなわけないだろ!」

嘘……あれで終わりじゃないの?

裕「嫌」

涼「昨日はあんなに善がってたのに?」

裕「…っ……るさぃ//」

涼「他の奴らだったら泣いて喜ぶのにね〜。

まあそもそもお前に拒否権なんてないからさ。…今日の12時に部屋で待ってるよ。来なかったらお前が気持ちよさそうにしてる写真ばら撒くから。…じゃあな〜」

そう言い残し山田くんは部屋を出ていった。
もう脅しじゃん。

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作者名:みさ | 作成日時:2020年8月24日 22時

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