True love (ページ16)

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裕翔サイド

いや、そもそも山田くんの部屋に行った記憶はあるし、
抱かれた記憶も残ってるから夢ではないっていうのは
最初からわかってはいるんだけど・・・

なんかその現実を受け入れられないというか。
編入してまだ1週間も経ってないのに……

いろいろありすぎてもう泣きそう…

そんなこと思いながら布団に蹲っていると

コンコンコン

大「ゆーうーとー！」

裕「！！」

大「朝ご飯！食べに行こーぜ！」

昨夜の出来事なんて全く知らない
大ちゃんの大きな声が聞こえた。

大ちゃんが忠告してくれたのに
もうやってしまった…
なんて言えるわけないよな(苦笑)

てか朝から元気だなー。
でもそんな明るい大ちゃんに少し元気が出た気がする。

ガチャ

裕「……おはよ」

大「！！……お、おはよ。大丈夫か？」

裕「え？なんで？」

大「あ、いや目の下のクマがすごいから。」

完全に昨日のせいだ。

裕「寝不足なだけだよ。昨日ゲームしすぎて寝たの夜中なんだよね。心配かけてごめんね。」

大「寝不足だけならよかった。てか裕翔もゲームするんだね！」

裕「うん、意外と好きだよ！」

大「俺も好き！今度一緒にしようぜ」

裕「うん！……急いで準備するからリビングで待ってて」

大「おう！……………お邪魔しまーす」

ゲームなんて嘘。(ゲームは好きだよ)
でも本当のことなんて言えない。
ごめんね、大ちゃん。

嘘ついたことに罪悪感を感じながらも
俺は顔を洗いに洗面所に向かった。