罪-crime- (ページ47)

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大貴サイド

は？……山田財閥の社長？
山田の父さんが？？

「そ、そんな話きいたことない」

涼「そりゃ、言ってないもん。ちなみに履歴書の経歴もすいません。少し嘘ついてます。」

嘘だろ？だって山田財閥といったら…
日本、いや世界のトップクラスだぜ？
その社長飲息子が……山田？

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ？」

涼「大貴うるさい」

「いや、お前…え？話が飛びすぎて意味わかんないんだけど」

薮看守長も810番もみんなもこれまた唖然

涼「だから裕翔のことは俺が親父に頼む。」

宏「だ、だ、だったらお前の処分も白紙にできるだろ」

涼「俺はいいんです。殴っちゃったし。………ってことで、10分だけ裕翔を借りますね。……行くぞ、裕翔」

裕「う、うん」

そう言って山田と810番は言ってしまった。

残された俺達はただ呆然と立ってるだけだった。

宏「とりあえず…部屋に戻ろう」
そう言うと今度こそ俺達は部屋に戻った。

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裕翔サイド

あまりの展開についていけず、ただひたすら山田主任について行く。

ガチャ

涼「入って」

連れてこられたのは、たぶん山田主任の部屋だろう。

涼「………ごめんな。」

「え？……いや、あの驚きすぎて」

涼「だよな…ははっ。……俺ついカッとなって」

「…ううん。ありがとうございます。助けてくれて。でも大丈夫ですか？これから」

涼「…俺は大丈夫！けど、ごめんな。俺お前が出るまでここにはいられなくて」

「…それは…寂しくなりますけど…大丈夫です。ちゃんと罪償って出ますよ！でも俺のこといいんですか？」

涼「裕翔・・あぁ。裕翔は悪くないんだ。独房行きなんてさせねぇ！」

「……ありがとうございます」