罪-crime- (ページ35)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:29,879 hit

34 ページ35

涼介サイド

まさか大貴からそんな言葉が出てくるとは思ってもおらず、開いた口が塞がらない。

大「何年お前といるんだよ(笑)」

「でも…そんなこと許されない」

大「いいんじゃないの？」

「そんな簡単な！それに俺…主任だぞ？」

大「けど！…好きなんだろ？好きに主任も関係ねぇよ！」

「けど……」

大「確かに看守と罪人。簡単な恋じゃねぇけど、しょうがねぇじゃん？好きになっちゃったんだからさっ！」

「そうだけど…。それに俺絶対嫌われてるだろ。」

大「わかねぇじゃん。」

「いやそうだろ。だっていろいろ酷いことしてきたんだぞ？」

大「まあ…そりゃそうかもだけど。……ああー、恋愛になると臆病だな！あの鬼看守はどこにいったんだよ(笑)」

「うるせーよ///(笑)」

大「まああれよ！当たって砕けろってやつだな！俺は応援するからさ」

「他人事だと思いやがって。…でもありがとう。」

大「おう！じゃあ、行くか！薮看守長のところに」

「あぁ。」

大貴？お前がいてよかったよ。ありがとな！

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
看守長の部屋の前に着き、俺達はノックをする前に深呼吸をした。

涼・大「ふぅー」

コンコン

宏「…はい。どうぞ」

涼・大「失礼します」

中に入ると看守長は作業してたのを止めて、こちらを見た。

「今回の受刑者の暴力事件についてお話が…」

宏「あぁ。聞いてるよ。810番が松田看守をボロボロに殴って、他のやつらも看守を殴った事件だろ？」

「はい。…罰は全て終わっています。」

宏「そうか。それはご苦労。…処分だな？」

「そうです。その件なn 宏「もう決まったよ」……え？」

宏「1130番、1202番、401番、326番は厳重注意。」

「810番は？」

宏「独房行きだ。」

「っ…。しかし、今回は松田看守にも非があります。松田看守は受刑者達を侮辱しています。なんぼ彼達が犯罪者でもあれは言い過ぎです。……情状酌量の余地はあるかと。」

宏「だが、ボロボロに殴ったのも事実。侮辱されたからと言って殴ってもいいという理由にはならない。」

「そこはしっかり罰を与えました。彼もボロボロになるくらいまで…。なので、、」

宏「だめだ。」

何言っても聞いてくれない。どうしよう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

薮くんやっと出てきました。薮くんを心待ちにしていた方すいません。