罪-crime- (ページ33)

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※根性焼きと少しBL要素があります。

涼介サイド

拘束しているヒモを解くと810番は座り込んでしまった。でも俺は容赦なくその腕を引っ張ってうつ伏せにし腰に跨った。

裕「あ゛…やめて…いた…いたいっ」

そんな言葉は無視をして俺は服を捲し上げた。なんぼ服の上からとはいえ、あんだけ鞭を打たれた810番の身体は傷だらけで赤黒くなっていた。

背中に根性焼きをされると分かった810番は、逃げるかのように体を捩った。

「無駄だって。」
それだけ俺は呟いてタバコに火をつけて、背中に押し付けた。

裕「あ゛あ゛あ゛あ゛…あ…つ」
いきなりだったこともあり、810番は身体を反りあげて悲鳴に近い声で叫んだ。

涼「まだ1回しかやってないんだけど」

裕「もう無理…お願い…しま…許してっ…」

涼「無理だね。あと20回頑張って」
我ながら鬼だなと思うようなことを言うと、810番は化け物を見るような目で俺の事を見てきた。

裕「そん…そんな……むり……20回…だ…なんて」

涼「お前に拒否権はないはずだけど？」
そう言って俺はタバコを押し付けた。

裕「あ゛あ゛あ゛…ぐっ……ゆ、ゆる…し…て」

涼「あと、19回。」

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裕「…………………っ……」

残り1回だ。…810番を見るともうほんとんど意識はない感じだ。

「…810番。最後だ。…聞こえてる？」

裕「…んっ……」

「まあいいや。最後いくぞ？」

ジュッ

裕「…………い゛っ……あ゛……」

そして最後タバコを離すと810番はそのまま気を失った。

…………ちょっとやりすぎたかな。

涼「…810番？」
俺は気を失っていて返事が返ってくるはずもない810番を呼んでみた。お前が悪いんだよ？

涼「…おーい、

裕翔。」

俺は髪を撫でながら初めて名前を呼んでみた。
…最初見た時から分かっていた。……こいつが好きだと。たぶん一目惚れ。好きなやつほどイジメたくなる。

でも俺らは看守と受刑者だ。わかってるよ。ダメな恋愛だって。でも………

考えたってダメだ。……とりあえずこいつを医務室に連れて行って俺は看守長のところに行かないといけない。

こいつの…810番の処分を決めに……
俺は810番をお姫様抱っこして何時間ぶりの部屋を出た。