罪-crime- (ページ32)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:29,876 hit

31 ページ32

裕翔サイド

山田主任の言葉で覚悟を決めて、目を瞑った。

パシーン

「っ！！あ゛…」
あまりの痛さに目を開けてしまった。
え？待って？こんなに痛いの？

パァーン
「ちょっ…ぁあ゛ー…やめっ」

涼「やめねぇよ。」

パシーンパシーン

「い゛…あ゛…」
痛すぎて涙が止まらない。
それでも山田主任の手が止まることはない。

パァーンパァーンパァーン

「ぁぁあ゛あ゛あ゛…おねっ…やめ…い゛っ…」

もう限界と思った時、山田主任の手が止まった。
……終わった？

「はぁ…はぁ…ぐすっ……はぁ」

涼「何でこんなことされてるかわかるよな？」

「はぁ…はぁ…看守を……ボロボロ…に…なるま…で…はぁ…殴っ……た」

涼「それだけじゃねぇだろ？」

パァーン

「い゛っ…」
急な激痛に目を見開く。

涼「早く答えねぇと続くぞ？これ」

パシーン

「っあ゛…はぁ……看守…に……はぁ……逆らっ……た…」

涼「そう。…主犯格は誰？」

パシーン

「ぁぁあ゛………おれ」

涼「わかってんじゃん。」
答えたから終わりだと思ったら、山田主任は鞭を持ってまた鞭を打った。

パァーンパァーンパァーンパァーン

「ぁあ゛あ゛あ゛あ゛…もう……ぃい゛…ほんと…に…ごめ…あ゛あ゛…なさい」

それから何発打たれたかなんてわかんないほど、時間が経った時に、やっと山田主任が鞭を置いた。

体力なんてとっくのとうに残ってない。半分意識が朦朧もしている。

「……はぁ……はぁ…はぁ……」

涼「…意識ある？(笑)…これで終わりじゃねえよ？次はお前が好きな根性焼きだろ？」

誰が好きだなんて。…まだマシって言っただけだし。と心の中で悪態をついた。でも反論する気力もない。俺は黙って睨んだ。

涼「…あ゛？…なんか言いたそうだな？」
と俺の髪を掴んで言った。

「い゛っ。…なんでも……ない…です」

涼「…ふっ。罰追加だな。」

そう鬼のような発言をして山田主任は、俺の髪を離し、両手を拘束しているヒモを解いた。

俺はうなだれるように座り込んだ…が、山田主任はすぐさま俺をうつ伏せにして腰ら辺に跨った。