罪-crime- (ページ31)

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裕翔サイド

山田主任についていくと前とは違う部屋に入った。
でもここも同じように窓1つない部屋だ。

たぶん今回は前のようにはいかないということは、自分でも分かっている。

涼「…2回目だな。」

「はい。」

涼「今日は素直なんだな。」

「自分でも…やりすぎたと思っているので。」

涼「自覚してるんならまだマシだな。…じゃあ、始めようか。」

そう言うと山田主任は警棒……ではなく、なんと鞭を取り出した。

「え？…鞭…ですか。」

涼「今回の行動はただの罰では見過ごせないからな。今までの中でお前が初めて使うよ。」

聞いてない。そんなのテレビとかでしか見たことないし。

「いや…まってください……ちゃんと罰受けるから…それだけは…まだ根性焼きの方がマシ…」

俺は自然と後ずさっていた。

涼「もちろん、それもするつもり。」

山田主任はなんでもないような口振りで言うけど、結構すごいこと言ってるからね！

これはやばいと思い、俺は思わず扉の方に走って逃げて開けようとした…が、開かない。なんで？

ガチャガチャガチャガチャ

「な、なんで？」

涼「それ、受刑者が逃げ出さないように顔認識でしか中からは開かないようになってんの。」

え？…横を見ると確かにそういう機械が取り付けられていた。…気づかなかった。
そうこうしてる間も山田主任は距離を縮めてくる。

涼「もう諦めなって。」

絶対に嫌だ。…なんなら同じ罰でも有岡看守がいい。少しは優しくしてくれそうじゃん。山田主任本当に怖いもん。

「せ、せめて有岡看守がいい。」

パニックになりすぎて、思わず言っちゃった。

涼「は？」
山田主任が眉をしかめた。

「……山田主任…怖いし…」
俺がそう言うと…

涼「…ちっ。………(小声)なんで有岡なんだよ。」

「え？」

涼「…なんでもない。てかそういうことなら尚更嫌だね。…だいたいあんだけ問題起こしといて優しい有岡看守がいいだと？アホか。………ほらやるぞ」

そう言うといつの間にか目の前にきていた山田主任に腕を引っ張られ、逃げないようにと天井から吊るされているヒモで両手を拘束された。そして山田主任は鞭を持った。

「本当にいやだ。お願い…お願いします。」

涼「無理。…じゃあ、いくぞ？」

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作者です。
中途半端で止めてしまい、すいません。