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圭人サイド
あれから3日経った。未だに裕翔は帰ってこない。
侑「ねえ、裕翔大丈夫かな？もう3日だよ？」
雄「…そうだな。そこまで罰も重くないと思うけどな。」
光「…山田主任に裕翔がなんか言って怒らせたんだと思う。じゃないとこんな3日間も帰ってこないことないだろ。」
ガチャ
裕翔？？
大「1202番面会だ。」
入ってきたのは裕翔ではなく、有岡看守だった。
光「…行ってくるわ」
光くんはそう言って部屋を出ていった。
大「お願いします。」
有岡看守はもう1人の看守に光くんを託した。
だから俺は有岡看守に聞いてみた。
「あの！」
大「なんだ？」
「裕翔…810番はまだ帰って来れないんですか？」
大「…お前らに言う必要はない」
侑「お願いします。今どんな状況なのか教えて下さい！」
雄・圭「お願いします」
有岡看守は考える素振りを見せたが、俺達の勢いに負けて口を開いた。
大「はぁ…。あいつは、反省する気はゼロな上に山田主任に楯突いた。」
やっぱり。
大「それにあいつは更に反抗するかのように、どんだけ罰を受けても"痛い"とか"やめて"とか全く弱音を吐こうとしない。なんなら、山田主任を睨んでるくらいだ」
！！！！
大「だから山田主任もその挑発にのって…ね」
雄「ってことは、3日間も弱音を吐いてないってことですか？」
大「あぁ。そうだ。…あいつも大したもんだよ。……まあでもそろそろ山田主任も終わりにするんじゃないかな？」
侑「どういうことですか？」
大「お前らも聞いたことあるだろ？…根性焼き」
全-大「！！！！」
圭「つまり…それを裕、810番にするんですか？」
大「このまま、あいつが負けなければな。」
そんな…。裕翔。
大「お前らもあいつが帰ってきたら言っとけ。無駄なことするなって」
侑「…無駄じゃない！ゆうてぃがやってることは無駄じゃないよ！」
雄「おい！やめろ」
知念はもう番号で言うのも忘れて普通にあだ名で言っちゃってるし、なんならまた反抗して雄也にとめられてる。
侑「…すいません。」
大「…今回は見逃してやる。じゃあな」
そう言って有岡看守は出ていった。
侑「どうしよ。このままじゃ、ゆうてぃが。ねぇ、雄也！！」
雄「わかってる。…でも俺達じゃどうしようもできないだろ。」
裕翔がこの刑務所にきてから知念が変わった。今までよりも看守達に反抗してる。俺も裕翔がきて少し期待してる自分もいる。
なにか変わるじゃないかと
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作者名：みさ | 作成日時：2020年8月11日 13時
