罪-crime- (ページ12)

今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:29,883 hit

11 ページ12

大貴サイド

夜の8時。まだ山田は帰ってこない。
1130番…前も同じことがあったな。
滅多に問題を起こさないのに…。
でも今日は特に酷かったなー。

そんなこと思ってると…

ガチャ

涼「…大貴。」

山田が帰ってきた。

「おかえり。お前も疲れてんなー。」

涼「…そりゃそうだろ。やる方も体力奪われるからな。」

「まあな。…でどうだ？1130番の様子」

涼「…あー、反省する気ゼロ。どんだけ俺が殴っても謝りもしないよ。」

おいおい、あいつ意外と強気だなー。

「前もあったよな。同じことが。」

涼「あぁ。あの時も今回も面会があった時だったと思う。」

「確かに…。確か父親だよな。」

涼「父親となんかあったかは知らねぇけど、それを俺らに当たるのは間違いだし。何よりなんの為にここにいるのか、分かってねぇよ。」

大「明日もか？」

涼「そのつもり。あいつ全く謝る気ないし、明日も最後まで反省する気がなければ、最終手段あれを使うしかないと思う」

あれか…。"根性焼き"…

涼「まあ、俺もさすがに使いたくねぇからあとは1130番次第だな。」

「うん。…もう帰る？」

涼「報告書仕上げて帰る。お前は…夜勤だっけ？」

「うん。そろそろ見回りに行ってくるわ！お前も早く帰れよ」

涼「はいはい。」

俺は部屋を出て見回りに回った。