罪-crime- (ページ11)

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※若干の暴力入ります。

侑李サイド

滅多に来ない面会。父親だ。
僕は元々イライラすると人に当たる癖がある。
だから、友達を殺してしまったんだけど。

父親は僕のことを犯罪者の息子、恥晒しと罵った。まあ事実だからそれはいいんだけど、その癖にたまに面会にきて、僕のことを貶して帰る。別に謝りに来たりとかはない。

つまりストレス発散を僕にしにくる。そいつが来る日は決まってイライラする。
だから、今回もダメと思いながら有岡看守に当たってしまい、山田主任がくる羽目になった。

またやってしまった……。
僕は今山田主任にあの部屋に連れてこられ、床に投げ飛ばされた。

「…い゛っ…」

山田主任を見るととても冷たい顔をしていた。

涼「全部話はきいた。2回目だな。」

「・・・・・」

僕が黙っていると山田主任は僕の前にしゃがんで、前髪を掴んで顔をあげさせた。

涼「ん？…黙ってないで、なんか言ったら？」

侑「・・・僕は悪くない」

涼「は？…まだそんなこと言ってんの？…まあいいや。俺がやるってことはどういうことかお前も分かってるだろ？今日は帰れると思うなよ。」

そう言うと山田主任は掴んでた髪を離し、警棒を取り出した。そしてそれを僕に振りかざした。

ドカッ

侑「…い゛…はっ…」

ボコッドカッ

侑「やめ…ぐぁ……やめ…て」

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……何時間が過ぎたんだろう。
僕はあれから殴られたり、蹴られたりした。
やめてと言っても無言で殴られ続けた。

侑「ぐっ…はぁ…はぁ…はぁ」

涼「…はぁ…今日はこのくらいで終わりにしてやるよ。今日はここで過ごせ。」

そう言って山田主任は出ていった。

侑「はぁ…はぁ……い゛っ」

身体を動かそうとしたら激痛が走った。
こんなことになることくらい分かってたはずなのに、僕はどうしても…。

今日はご飯抜きだろうから、もう寝よ。

僕はしばらくすると眠りについた。