smile4 (ページ7)

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涼介サイド

今日から裕翔は地下の処置室で入院なのだが、
実は1週間後に病院での入院を予定している。
期間は2週間の予定だが今回は完全隔離の入院。

だからこの1週間はその準備の為の入院。

ただ、このことを裕翔にはまだ伝えてない。

ただでさえ地下室での入院でも嫌がるのに
病院での入院なんて言ったら発狂ものだろう。
それに今回は完全隔離。

医師と看護師以外とは誰とも会えないので、
精神的にもかなりくる治療でもあるのだ。

前にも1回やったことあるけど、
そん時はものすごく大変だった。

でも伝えるしかない・・・

俺は覚悟して口を開いた。

涼「今日から1週間ここで入院ね」

裕「え？1週間でいいの？」

俺の発言に目を輝かせる裕翔に心が痛い。

涼「この1週間は準備の為の期間」

裕「準備って………ど…ういうこと？」

涼「その後は病院での入院を考えてる。期間は2週間だけど完全隔離にしようと思ってるんだ。」

裕「…………………………………は？」

思ってもみなかった発言に裕翔は目を見開く。

涼「だから計3週間の入院になるかな」

裕「そういうことじゃなくて……聞いてないよ」

あきらかに怒ってるのがわかるが、
俺はあえて淡々と答える。

涼「だって言ってないもん」

裕「……………俺は絶対嫌だよ」

涼「嫌でも決まったことなの」

裕「………………………」

すると突然裕翔が何も言わずドアの方に歩いていく。

涼「どこ行くの？」

裕「……トイレ」

そう言い残して部屋を出ていこうしたので、
俺は慌てて裕翔の腕を掴んで阻止した。

涼「こんなタイミングでトイレなわけないだろ」

裕「離してって！」

涼「離したら逃げるだろ」

裕「病院での入院なんて嫌っ！ましてや隔離だなんて絶対嫌だ！」

涼「落ち着けって。」

まあこうなることはわかってたから
特に焦ることもないし怒ることもしない。