smile4 (ページ5)

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圭人サイド

そして数日後、涼介くんと宏太くんに呼び出された。
もちろん、要件は分かってる。

俺は少しドキドキしながら相談室に入った。

宏「急に呼び出してごめんね」

圭「ううん。……彼女の件でしょ？」

涼「うん。」

圭「…………………いいよ」

涼「結論からいうと彼女は…………………黒だった」

圭「…っ」

つまり彼女は俺を騙してるってこと……か

大ちゃんとかからの話からしてほぼ確定だろうなとは
なんとなく感じてはいたんだけど、はっきり言われると
やっぱりつらいな(苦笑)

涼「光くんの知り合いにも協力してもらいながらいろいろ調べた結果、彼女は詐欺グループの1人でその集団は警察も目を付けてるグループらしい。」

！！！！
そんな悪い人だったんだ・・・

圭「そっか……」

宏「………圭人の気持ちも優先してあげたいけど圭人はまだ高校生。親代わりである俺達は圭人を守る義務がある。だから前にも言ったけど黒だとわかった以上このまま付き合わせておくわけにはいかないんだ」

圭「……うん、わかってる。俺だって詐欺だと分かった以上付き合えないよ。けど………ぐすっ……」

けど好きだったんだよ……

その言葉を口にする前に涙が溢れてきた。
そんな俺の姿を見ていろいろと汲み取ったのか
涼介くんは近付いてきて俺の体を包んだ。

ぎゅっ

涼「…………今は思いっきり泣いていいよ。ここには俺と薮ちゃんしかいないから。」

圭「涼介くん…………」

その言葉を皮切りに俺は久しぶりにこんなに泣いたというほど泣いてしまった。その間も涼介くんは抱きしめてくれてて宏太くんも優しく見守ってくれてた。

ありがとう！