148 ページ21
裕翔サイド
涼「っ…。そんな言葉……冗談でも言うなよ。」
裕「…………………………ごめん。
でももう治療やめたいの。お願い、涼介」
涼慧「・・・・・・」
俺には怒鳴る気力もなければ
暴れる体力も残ってない。
ただひたすらお願いするだけ。
慧「……裕翔、もう少しだけやってみよ？」
裕「できない。やりたくない。」
涼「………………………………わかった」
！！！！！
慧「！！！
ちょっと、涼介！！」
涼「そんなに嫌ならやめよう。
裕翔の好きにしたらいい。」
裕「・・・・・・」
まさかのお許しが出た…
まあ半ば諦めたって感じだけど(苦笑)
俺のわがままに涼介も投げやりに
なってることは見てわかる。
まあそれでもいい。
自由になるなら…
涼介を解放してあげれるなら…
慧「涼介も本当にいいのか？」
涼「あぁ。
本人がやりたくないのに
無理矢理やっても意味ないし。」
裕「………………………ありがとう。
今までたくさん迷惑かけてごめんなさい。」
それだけ伝えて俺は地下から自分の部屋に戻った。
とりあえずここにはいれないな。
でも実家もないし…
高校の友達に相談してみるか・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
慧サイド
まさか涼介が"治療やめていい"って言うなんて…
まあでも涼介も投げやりになってるんだろう。
だって治療やめたら本当に裕翔は…
その本人は涼介からの許しを得てすぐに
お礼と謝罪をして治療室を出ていってしまった。
慧「……どうするの？治療やめるなんて…」
涼「無理だよ。
やめたら本当に裕翔は……」
やっぱりそうだよな。
慧「だよな。
でもこのままほっとくと裕翔出ていくんじゃない？」
涼「でしょうね。
……まあそこはなんとしてもとめるよ。
治療のことは少し考える」
慧「わかった。
俺も協力するからなんでも言ってな！」
涼「ありがとう！伊野ちゃん」
ひとまず落ち着いたが
ここからが本当の戦いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みさ | 作成日時：2023年10月31日 22時
