smile4 (ページ18)

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裕翔サイド

涼介が頑張ってくれてるのは知ってるし
涼介が悪いわけじゃないことは分かってる。
でも…もう俺には無理だよ。

点滴も酸素マスクもいらない。
治療はもうしないんだ…。

裕「…………くっ」

だから俺は点滴の針を抜いて酸素マスクもとった。

裕「…はぁっ……っしょ」

重い体を無理矢理起こして
ベッドサイドに座った。

これからどうしよう。

とりあえずここから出ようかな。

ごめんね、涼介。

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慧サイド

涼介がお風呂に入ってる間、
裕翔を見とくことになった。

まだ寝てるかな？

そう思いながら地下に降りて部屋のドアを開けた。

ガチャ

！！

治療部屋に入ると裕翔はすでに起きていて、
ドアとは反対側のベッドサイドに座っていた。

慧「……ゆう………と？」

裕「・・・・・・」

恐る恐る裕翔の名前を呼んでみたが反応はなし。

どうしようかな…

そんなこと考えながら視線を下に向けると、
俺はあることに気付き、血の気が引いた。

慧「ちょっ……え？……裕翔！点滴抜いたの？」

そう。
俺は裕翔の手に刺さってたであろう針が
ぶら下がっているのを見つけてしまった。

裕「…うん。……俺にはいらないからね」

焦りながら裕翔に問いかけたが
当の本人は冷静にそう答えた。

慧「っ…。ダメだよ、裕翔。
そんなことしたらもっと酷くなるよ」

裕「別にいいんだ。」

慧「よくない！
……涼介呼んでくr 裕「呼ばないで！！」……！」

裕「本当にもういいの。俺、疲れたんだ。
だから……だからほっといて！！」

裕翔…

慧「………俺は見捨てることなんてできない！」

バタン

ほっとくなんて無理。
俺は点滴のことを言いに部屋を出て上にあがった。