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宏太サイド
涼介にご飯を届けると元気がないことに気付いた。
事情を聞いてみると裕翔の検査結果がかなり悪いと。
しかもそのことを話してないらしく
俺は正直に言うことを促した。
そして、
涼介は本当のことを裕翔に話すと決め、
何かあったらすぐに呼んでと伝えて
俺はリビングに戻った。
まあ最近の裕翔なら大丈夫だと
この時の俺は思っていたが・・・
甘かった。
しばらくすると大きな声が聞こえた。
光「!!……今の地下からだよな?」
慧「あぁ。何かあったのかな」
宏「俺見てくる」
そう2人に告げて俺は2人がいるところに向かった。
ガチャ
宏「大丈夫k…!!!!」
入るとそこには予想以上なことが起きていた。
床にはお皿が散乱し、暴れている裕翔を涼介が泣きながら抱きしめてる姿が目に入った。
涼「…ぐすっ、……薮…ちゃん」
裕「離してっ!もう治療なんて嫌だっ!」
俺のせいだ…
俺が安易に"言え"だなんて言ったから・・
宏「っ……裕翔、落ち着いて」
俺も涼介の反対側に回って抱きしめた。
裕「……落ち着けるわけないじゃん!!こんなに頑張ってんのに一向によくなんないんだよ!宏太くんや涼介にこの気持ちなんて分かんないよ!…はぁっはぁ………うわぁぁぁぁぁぁぁ……ごほっ」
涼「!!…裕翔、発作酷くなるから…」
裕「はぁっ…ごほっ…うるさいっ……」
初めてみた裕翔の姿に戸惑いを隠せない
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作者名:みさ | 作成日時:2023年10月31日 22時