smile4 (ページ11)

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裕翔サイド

遅いな〜。

涼介が出ていってから結構経つのに全然帰ってこない。
すぐ戻ってくるって言ってたのに…

なんかあったのかなー。

・・・・・様子見に行っちゃう？

いや、バレたら怖いな(苦笑)

ガチャ

涼「ごめん、遅くなった！」

なんて考えてたら涼介が帰ってきた。

裕「遅いよ！なんかあったの？」

涼「侑李がパニック起こしてね」

裕「え！？パニックって…。大丈夫なの？」

涼「今回少し酷くて大変だったけど、今は眠ってる。」

予想外の返答に驚きを隠せない。
しかも酷かったって…

裕「そう、、だったんだ。でもなんで？」

涼「テレビで性的虐待のニュースを見たみたいで」

裕「そうなんだ…。それは大変だったね。涼介、侑李の傍にいなくてもいいの？」

涼「とりあえず侑李には薮ちゃん達が付いてるから大丈夫。また何かあったら呼んでって言ってあるしね。」

裕「そっか！」

パニックを起こしたって聞いた時は驚いたけど
とりあえず落ち着いたんならよかったー！

てか！

裕「ゲームはー？」

侑李のことですっかり忘れてた。

涼「持ってきたよ！……はい、どうぞ！」

裕「ありがとー」

涼「しすぎたら没収だからな！」

裕「わかってるよー。」

涼「ほんとにわかってんのかな〜。笑

じゃあ俺は隣の部屋で仕事してるから何かあったら呼んでな。」

裕「はーい！」

涼「ったく。…………あ！大事なこと言い忘れてた。」

大事なこと？

裕「なに？」

涼「検査の結果なんだけど、前回より少し数値が下がってたから明日から点滴始めるね。」

ほんとにめっちゃ大事なことじゃん。
それに下がってたんだ…

裕「……了解」

涼「じゃあ、無理すんなよ」

そう言って涼介は部屋を出ていった。