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宏太サイド
裕翔を部屋まで連れていったが裕翔は放心状態。
大丈夫かなと思った矢先に発作が起きた。
宏「裕翔!!」
とりあえず……吸入器だよな。
確か……
裕「ごほっごほっ…ひゅっ……はぁっ…ごほっ」
あった!
宏「裕翔、これ吸って!」
裕「スーハー……ごほっ……はぁはぁっ……」
裕翔はだんだん落ち着いてきた。
宏 「よかった!」
裕「はぁ……ご、ごめんね……」
宏「ううん、大丈夫だよ。落ち着いてよかった!」
裕「侑李……のこと考えたら怖くなって……」
宏「そっか。……でもきっと大丈夫!信じてよう…なっ?」
裕「うん」
宏「発作のことは涼介に俺から伝えておくから裕翔はもう寝な?」
裕「……うん、おやすみ」
宏「おやすみ^^」
部屋の電気を消して俺は静かに部屋を出て涼介のところに向かった。
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慧サイド
侑李を地下の処置室に運んだ後、涼介は点滴や酸素マスクなどを用意し、治療をしていく。
涼「侑李、少しチクッとするからね」
侑「はぁはぁはぁっ…………はぁ…ごほっ……」
涼「辛いな〜、もう少しで楽になるからな」
そう言って涼介はどんどん処置をしていく。
俺は見守ることしかできない。
.
.
そして数分後、侑李の容態が落ち着き今は眠っている。
涼「これでもう大丈夫だと思う!ただ、熱は高いから今日はここで過ごして様子を見るよ。」
慧「わかった!ありがとう!」
涼「ううん!……伊野尾ちゃんもありがとう」
慧「俺は何も……だからここは俺が見とく!涼介は寝てきなよ!何かあったらすぐに起こすからさっ」
涼「いや、でも……」
慧「涼介こそ病院から帰ってきて疲れてるだろ?だから……ねっ?」
涼「…………わかった!ありがとう。じゃあお言葉に甘えて……お願いします!」
慧「ああ^^」
そう言って涼介は処置室を出ようとした時、扉が開いた。
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作者名:みさ | 作成日時:2022年10月4日 23時