126 ページ48
裕翔サイド
大「要求額は3万でその友達は払えない額ではなかったからその場で払って金輪際近づかないということで終わったらしい。」
裕「……まあ確かに大学生なら払えない金額ではないかもしれないけど、それでもそんな覚えもないことですぐ払うなんて…。」
大「もちろんその友達も最初はそう思ったけど、これ以上ごねるとヤバいと感じたみたいで仕方なく…らしい。」
そんなもんでいいの?
大「しかも今思えばあの男は兄でもなかったのかなって話してたよ。」
涼「…だろうな。たぶんそいつらは詐欺集団のような輩だろう。ってことは大貴の友達を騙した女子高生が今圭人と付き合ってる女子高生と一緒なら恐らく同じように圭人を騙してるんだろう。」
裕「どうすんの!」
宏「率直に圭人に言うしかないだろ」
涼「そうだな。さっそく帰ってきたら話してみるよ」
宏「あぁ。………とりあえずご飯にするか」
宏太くんの言葉にみんなは頷き、
各々ご飯の準備を始めた。
俺も机にちらばっているノートなどを片した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
22時過ぎ…
部屋で漫画を見ていると玄関のドアが開く音がした。
圭人だ・・・
すると下で涼介と圭人が話してる声が聞こえた。
涼「圭人、少し話があるんだ。いい?」
圭「………うん」
女子高生のこと話すんだ。
俺はどうしても気になり部屋を出て
リビングの前で聞き耳を立てた。
.
.
圭「……そんなことない!!!」
涼「圭人落ち着け」
!!!
珍しく圭人が声を荒らげた。
その声に宏太くんがやってきた。
宏「(小声)…裕翔こんなところで何してんだよ」
裕「(小声)気になっちゃって(苦笑)」
宏「(小声)…ったく。」
宏太くんは少し呆れながらも
その後は何も言ってこなかった。
やっぱりそう簡単には納得できないよね。
ましてや好きな人のことを詐欺呼ばわりされたら・・
そんなこと考えてると・・・
圭「もういい!!」
圭人の声がしたと思ったら
いきなりリビングのドアが開いた。
慌てて隠れようとするが・・・
遅かった。
163人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みさ | 作成日時:2022年10月4日 23時