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涼介サイド
涼「ふざけんな!!」
全「!!!」
涼「一目瞭然だ?……どこがだよ!比べるのもよくないけど、俺からしたら裕翔が優先だから。だいたい、俺は主治医を断りましたよね?だけど、どうしてもと言うから俺の勤務形態を変えないということを条件に承諾した。なのにあんたはそれを無視して、挙句の果てには裕翔の担当を降りろだ?ふざけんのもいい加減にしろよ!!」
俺は捲し立てるように院長に言い放った。
部「や、山田くん…落ち着いて」
院「貴様、誰に向かって言ってんだ!貴様をクビにすることなんて簡単なんだぞ!」
涼「するならしろよ。こんな病院こっちから願い下げだ。俺はあんたに従ってまでこの病院にいる必要性はないからね。」
院「い、い、今すぐクビだ!出てけ!……こんなことしてただで済むと思うなよ!」
部「院長!」
涼「どうぞ、ご勝手に。………ではさようなら。」
そう言って俺は部屋を出た。
部長はいい人だったからお礼も言わずに勝手に辞めたのと副とはいえ受け持ちの患者さんを見捨てる形になってしまったのは心苦しいが仕方ない。
落ち着いたら手紙でも出そう。
そう思いながら俺は病院をあとにした。
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宏太サイド
涼介が病院に行ってしばらく、
寝ようと思ったがまあ寝れる訳もなく。
仕方がないので起きて書類の整理をすることにした。
.
.
.
整理が終わりかけの頃、玄関のドアが開く音がした。
間違いなく涼介だ。
俺は部屋から出て玄関まで急いだ。
宏「涼介!……おかえり」
涼「……ただいま」
宏「………どうだった?」
涼「うん、辞めてきたよ。ただ、あまりにも腹が立って楯突いちゃって…。だから怒らせて辞めちゃったからこの先が少し心配(苦笑)」
宏「そっか…とりあえず中に入りなよ。今お茶入れるから」
涼「ありがとう」
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作者名:みさ | 作成日時:2022年10月4日 23時