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涼介サイド
病院に到着したと同時くらいに病院から着信が入った。
・・・・1歩遅かったみたいだ。
涼『……はい。』
看『先生、今どこにおられるんですか?中島くんが病室からいなくなったんです!』
やっぱり・・・
涼『知ってる。……今そっちに向かう』
看『…え?………あ、え…っと待ってます』
俺が知ってることに驚きが隠せないようだ。
まあそりゃそうか。
とりあえず俺はナースステーションへと急いだ。
.
.
看「あ、山田先生!!」
看護師の声にそこにいた全員が振り返った。
そこには数名の医師と看護師、部長……
そしてまさかのもう帰ったと思っていた院長もいた。
院「山田先生!どうなってるのかね!」
俺を見るなり院長は怒鳴り声を上げた。
部「中島くんがいなくなったことを山田先生は知ってると言ったみたいだけど、どういうことかな?」
涼「それは俺が連れ出したからです」
全「!!!!!!」
院「こんなことしてただで済むと思ってるのかね!?」
涼「もちろんこれが正しいとは俺も思っていません。でもこうでもしないと主治医に戻らせてくれないじゃないですか!」
院「主治医に戻れないのは当たり前じゃないか。キミは主治医なのにも関わらず西園寺さんの検査を放ったらかしにしただろ!目の前の患者を見捨てたんだぞ」
涼「見捨てたなんて…そんなこt 院「言い訳なんていい」…っ」
院「だいたいね、施設の子どもだろうと優先すべきなのは一目瞭然だろ。西園寺さんと中島くんなんて比べることでもない。」
涼「!!!!」
ぷちん
と俺の中で何かが切れた。
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作者名:みさ | 作成日時:2022年10月4日 23時