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涼介サイド
涼「ごめん裕翔、ちょっと待ってて」
裕「わかった!」
裕翔に断りを入れて電話に出る。
涼『……はい』
部『山田くん、休みなのにごめんね』
!!!
看護師からだと思ったらまさかの外科部長から。
涼『あ、いえ。お疲れ様です。』
部『西園寺さんのこと聞いたよ。駄々こねたみたいで』
涼『あ、まあ(苦笑)……でも看護師の山本さんに伝えましたよ?……もしかしてまだ何か言ってますか?』
部『そうなんだよ。西園寺さんに山田くんの要件を伝えたらその時は渋々了承したんだが、そのことを父親に話したみたいでね。……そしたら院長のところに怒りの電話があって…"なんで娘を優先しないんだ"って(苦笑)』
言葉も出ないよ……
涼『…………なるほど』
部『そしたら院長も怒りながらワシのところにきて、今に至るって訳だ。一応説明したんだがとりあえず今回は来てもらえの一点張りなんだ。
申し訳ないんだが、検査にだけ来てもらえないか?』
はぁ…
そんなことだろうと思ったよ。
涼『………わかりました。今から行きます。』
部『本当にすまんな』
部長は申し訳なさそうに謝ってきた。
涼『いえ、部長が悪いわけではありませんから。』
そう言って電話を切った。
はぁ。
ため息しかでない。
裕「涼介、これから病院?」
涼「あー、うん。ごめんな、裕翔。」
裕「俺は大丈夫だから!」
涼「ありがとう。昼過ぎくらいには帰って来れると思うから、帰ってきたら検査しような。」
裕「はーい!…行ってらっしゃい」
涼「行ってきます。
薮ちゃーん!ちょっと俺、急遽病院に行かないといけなくなったから少し行ってくる!昼過ぎには帰ってくると思うからその間よろしく!」
台所で作業をしている薮ちゃんに声を掛ける。
宏「わかった!気を付けてな。」
涼「ごめんね、お願いします!」
そう告げて俺は病院へと向かった。
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作者名:みさ | 作成日時:2022年10月4日 23時