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裕翔サイド
慧「………そっか。そんなことがあったんだ。」
裕「やまは俺より知念くんなんだなって。
知念くんが悪いわけでもないのに勝手に嫉妬して対抗心燃やして………俺小さい男だよね(苦笑)」
慧「そんなことないよ。そんなこと聞いたらみんなそう感じちゃうんじゃないかな。だから裕翔が気にすることないと思うよ。」
裕「ん……ありがとう。」
慧「さっ、今日はもう寝よっか。また落ち着いたら山田くんと話し合いなね?」
裕「うん、わかってる。……おやすみ、伊野尾ちゃん」
慧「おやすみ、裕翔」
そう言うと伊野尾ちゃんは俺に
布団を掛け直して部屋を出ていった。
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涼介サイド
涼「………っ……」
逃げるように病院を出たあと走って寮に戻り、自分の部屋に入った瞬間、我慢していた涙が溢れてきた。
大ちゃんに
"罵声を浴びせられたっていいから一緒に行かせてくれ"
なんて威勢がいいこと言ったけど、
実際言われるとやっぱりショックだった。
それとあんな弱々しい裕翔を見たのが久しぶりで
このまま消えてしまいそうな気がして怖くなった。
俺はどうしたらいいんだろう。
誰か・・・
教えてよ・・・
.
.
.
.
侑「…ょ…すけ………涼介!」
涼「……んっ………あっ……ゆう…り?」
侑「うん、僕だよ。中々起きてこないから心配したよ」
起きてこないって・・・
え?・・・朝?
そっか。
俺、いつの間にか寝てしまってたんだ。
涼「…あー、ごめんごめん。昨日夜更かししたから」
適当な嘘をつく。
侑「ならいいんだけど。……朝ごはん食べに行こうよ!」
涼「あ、うん!すぐ用意する。」
そう侑李に告げて洗面所へと向かう。
裕翔のこと侑李には言えないよな。
そもそも裕翔が喘息持ちってことも知らないしな。
完全に言うタイミング逃した・・・
はぁ・・・
朝から溜め息が止まらない。
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みさ(プロフ) - かほさん» 頑張りますっ! (2022年2月20日 22時) (レス) id: 290eb462ff (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 新しいのまた楽しみです!頑張ってください!! (2022年2月17日 17時) (レス) @page1 id: 1c886361fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みさ | 作成日時:2022年2月16日 16時