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大貴サイド
今朝の伊野尾ちゃんの助言により俺も最大限の注意を払って1日を過ごした。
けど、、夜ご飯の時に事件は起きた。
ご飯の時は流石にみんなで食べるからもちろん山田くんもいる。いつもは話したりするんだけど、今日はとても静かだ。
俺はそれに少し耐えれなくなり、飲み物を取りに行こうと立ち、コップにお茶を注ぎ自分の席に戻ろうとしたその時、、、、
バッシャーーーン
全「!!!!!」
みんなは今の状況を理解するのに少し時間が掛かった。
がしかし、
だんだん理解をしたと共にみんなの顔が青ざめていく。無論俺も。
俺は椅子に足をぶつけてよろけてしまい、そのままコップに入ったお茶が山田くんの顔に直撃だ。
よりによって山田くんになんて、、、。
涼「・・・・・・」
状況を理解し俺は、、いやみんなが慌てて山田くんに駆け寄ったりタオルを持ってきたりと騒がしくなった。
俺はとりあえず謝るしかない。
「ご、ごめんなさい!!!!わ、わざとではないんです。・・・足をぶつけてしまって・・で・・あの・・・」
自分でも何を言ってるのか分からない。
侑「りょ、涼介?とり・・あえず、服着替えよ?・・・ね?」
知念が言ってもずっと無言。ただ、山田くんの怒りのオーラが半端ないし、ずっとこっちを見て睨んでる。
やばい。
それを見兼ねた裕翔が慌てて間に入ってくれた。
裕「やま?・・ほら・・大ちゃんもわざとじゃないし・・ね?」
ガタッ
裕翔の言葉も無視をした山田くんは静かに立ち上がり、ポケットからナイフを取りだし俺に近づいてきた。
全-涼「!!!!」
逃げなきゃ。と思うのに俺は山田くんの圧がスゴすぎで動けない。みんなも動けないでいる。
山田くんは俺の前で立ち止まりナイフを俺の首に当てた。
「・・っ」
裕「やま!!なにしてんの??ダメだよ・・仲間でしょ・・・?」
涼「仲間??・・・ふっ。誰が?」
裕「大ちゃんは大切な仲間だよ」
涼「仲間だなんて。1度も思ったことないから」
そう裕翔に告げると山田くんは俺に向き直り、ナイフに力を込めた。
涼「苦しまずにいかせてやる」
ダメだ。おしまいだ。お茶をこぼしただけなのに俺は死ぬんだ。
そう諦めた時だった。
パチンッ
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作者名:みさ | 作成日時:2020年7月14日 22時