― 40 言えない思い. ページ9
ab side.
― 12:50
めめを、突き放してしまった。
寄り添ってくれた彼を。
壁に
ずるずると崩れるように床に座った。
罪悪感で苦しい。
..苦しいのは、めめの方か。
自分の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
あの時の、めめの表情を思い出すと苦しくなる。
バレたくなかった。
親友の佐久間にも言えない秘密を。
服の上から強く手首を握り、
自分のしてきた行動を思い返す。
何で、何で..こんなことしちゃったんだろう。
自己嫌悪で繰り返した、その行動を酷く後悔した。
思えば、最初は衝動的なものだった。
自己嫌悪に
これが解決策になんてならないことくらい、
自分でもよく分かってるのに。
みんなにバレたらどう思われるんだろう。
初めてそんな風に考えた。
あの人みたいに引く?
それとも同情する?怒られる、かな。
..佐久間すら受け止めてくれるか分からない。
みんなに..佐久間にも嫌われるかもしれない、
唯一の居場所がなくなるかもしれない。
そう思うと恐怖で、ボロボロと涙が溢れた。
ごめん、めめ。
めめは何も悪くない..
突然、手首を掴まれたことに動揺しちゃったんだ。
だから思わず振り払ってしまった。
でも.. あの場でそれを、言えなかった。
めめの心に傷をつけてごめん..
届かない謝罪を、心の中で繰り返す。
そんな時、コンコンと 誰かが扉をノックした。
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作者名:侑(*´-`) | 作成日時:2021年10月8日 15時