２３ Ｒside ページ24
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ーー紫耀に嫉妬して、思わず抱きしめてしまった。
その勢いで告白って
ペース早すぎやろ、俺。
廉｢ご、ごめん！｣
｢……｣
廉｢怒ってるん？｣
｢別にどうでもいいから｣
ーーまたそれ。
どうでもいいって
なんでもかんでもその一言。
廉｢その一言を言えば、俺が諦めるとでも？｣
｢諦めるも何も、私のこと何も知らないのに
よく告白出来るよね｣
廉｢自分の気持ちを素直に伝えてええやろ
それは俺の勝手や｣
｢あっそ。
でも、私のこと知ったら
あんたは逃げるよ。｣
廉｢逃げる？｣
ーー何を言って…
紫耀はAのこと知っとるん？
｢何度も言うけど紫耀は特別なの…
紫耀は逃げなかった。
見捨てていいよって言ったのに
紫耀は…｣
廉｢っ…俺は逃げへんよ。
じゃ俺が逃げなかったら、俺のこと知ってくれる？｣
｢……｣
紫耀の心の広さは俺にも分かる。
あいつは拒む事はしない。
廉｢黙るのはなしやで｣
｢…ないと思うけど、いいよ｣
廉｢よしっ！
さっきの告白は取り消しや
Aのこと知ったら改めて告白するわ｣
｢……勝手にすれば｣
ため息を吐き、Aは
一言言って また空を見上げた。
廉｢…｣
ーー時々思う。
Aはいつも空を睨んでるのは
何でやろうと思っとった。
廉｢なあ、A？｣
｢…なに｣
廉｢…何でそんなに空を睨むん？｣
｢……｣
廉｢聞いてええんか迷ったけど…気になってな｣
｢……｣
Aは、空から目線を
俺に変わって真っ直ぐ見つめた。
だけど、その目の奥に
悲しさがあるようなそんな気がしたんや。
｢空…いや、鉄の鳥が私の全てを奪ったの…｣
廉｢え？鉄の鳥？｣
｢飛行機のこと｣
廉｢…飛行機｣
｢その鉄の鳥が私の親も人生も…感情も
全部奪ったの｣
廉｢…っ｣
｢３年前の夏の新聞を探してみれば？
墜落事故のこと載ってるから…｣
廉｢墜落事故！？｣
首を縦に振って
そう言った。
廉｢……｣
｢その墜落事故から…私は変わった｣
廉｢変わったって…｣
｢今日はここまで…もう話し疲れたから。帰るわ｣
廉｢…ちょっ！A！…って、聞いてないわ｣
あ、行ってもうた。
廉｢そんなに恨むんなら
俺やって嫌いになるわ…｣
Aと同じように、空を睨んだ。
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LIV(プロフ) - ことみさん» ありがとうございます！！更新遅くなったり変な時間に更新したりするの作者ですがよろしくお願いします！頑張ります！！ (2019年11月8日 23時) (
レス) id: 2cb803d8af (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 小説読みました！とても面白かったです！続きがとても気になってしまいました！更新頑張って下さい!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
LIV(プロフ) - 廉奈さん» あわわ！コメありがとうございます！励みになるお言葉嬉しいです！頑張ります！！ (2019年11月2日 22時) (レス) id: 2cb803d8af (このIDを非表示/違反報告)
廉奈(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張って下さい応援してます！ (2019年11月2日 21時) (レス) id: 2f41cf5dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIV | 作成日時：2019年11月1日 0時
