俺のスカートどこ行った？

22.解決 ページ23

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明智｢…俺の読み通りってやつ、か｣


明智は壁に寄りかかり、話を聞いていた。


ーーーーー。
ーーーーーー。



原田｢あんた、

何で明智にハッキリ好きですって

言わないの？本人に言えばいいじゃない！｣


山上｢…それは｣



顔を下に向けて、山上の表情が

読み取れない。



原田｢怖いから？明智にフラれるのが？｣


山上｢……そうです。私、若林くんの時

明智くんにやってることバレて

嫌われたと思った。｣


原田｢だから、桜木を利用して

明智に近づこうとしたってわけ｣



原田は呆れていた。

好きな人を振り向かせるために、

人を利用したりからかったりして

本当に性悪なんだと。



｢山上さん、そんなことしたって

秀一くんは貴女に振り向かないよ｣


山上｢…は？｣


｢秀一くんはそういう人を見下したり

傷つけたりする人、嫌いだよ？｣



Aが、そう言うと

山上は鋭く睨みつけた。



山上｢貴女に何が分かるの？

いきなり現れたあんたに明智くんを

取られるこの気持ちが！｣


原田｢はぁ…｣


山上｢うざったいよ！あんたが！｣


｢…っ｣



山上は今にもAに

掴みかかりそうな勢いだった。








明智｢……。

……お前、いい加減にしろよ｣



｢！？｣

原田｢あら！｣



山上｢っ…明智くん！。

今の話…｣


明智｢先生とお前の声がデカすぎて

丸聞こえなんだよ。｣


山上｢…っ嘘｣



手で口を抑え、驚いた表情をして

明智を見た。




明智｢……悪いけど、俺は

お前が嫌い。

…たとえ、心を入れ替えようとしても

俺はお前のした事許せねぇから｣


山上｢…っ明智くん｣




明智はゆっくり山上に近づいて

耳元でこう囁いた。




明智｢Aを傷つけたお前は

俺の前にもAの前にも一生現れるな。

……目障りだから｣



山上｢っ…｣




冷えきった目をして、山上を

睨んだ明智。

それに怯える山上にふっと笑い

原田とAの方に振り向いた。




･



･



ー屋上



｢……秀一くんありがとう｣


明智｢何が？｣





原田にお礼を言ってから別れ

2人は屋上に来ていた。





｢…助けてくれたこと。

立花くんの時もそうだけど｣



明智｢あー。

…別に、山上が俺らの周りを

うろちょろしてたから、さ｣


｢秀一くんがいなかったら、私｣


明智｢……Aを守れたなら、それでいい。｣


｢…え｣



明智は、優しく微笑んで

こう言った。





ーこの意味、分かる？



と。



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