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＊＊麻矢side
麻矢｢ご馳走様でした！はぁ〜美味しかった｣
"俺が出すよ、麻矢ちゃん"
と男前にそう言ってくれた深澤さん。
あの後、深澤さんは黙ってしまった。
困惑するよね、戸惑うよね。
でも思わず言ってしまった。
勘のいい深澤さんはそれは自分のことだって
分かったよね。
深澤｢もう遅いから送るよ｣
麻矢｢ありがとうございます｣
深澤｢……あのさ、麻矢ちゃん。
そのなんで他に好きな人いるのに目黒と結婚するの？｣
立ち止まって深澤さんはそう聞きずらそうに言った。
深澤さんは好きな人が自分だって気付かないふりしてるんだ。
麻矢｢…その人が私の事を好きになる可能性がないからです｣
深澤｢っ…｣
麻矢｢どうして、深澤さんは気付かないふりしてるんですか？｣
深澤｢え、麻矢ちゃん？｣
考えることも、悩むことも
深澤さんを目の前にして何かを思うのは
もう出来ない。
自分の気持ちを蓋にするのは出来ないみたい。
麻矢｢…私じゃダメですか？｣
深澤｢っ、、｣
麻矢｢深澤さん、、私ずっと前から深澤さんのことが好きです｣
深澤｢…麻矢ちゃん｣
たとえあなたがお姉ちゃんの事が好きでも
私は諦められない。
麻矢｢どうしようもなく好きなんです｣
深澤｢でも、俺は、、それに麻矢ちゃんは
目黒と結婚するんだろ？｣
麻矢｢2番目でもいいです。それに蓮と結婚は、、｣
深澤｢そんなこと、、
俺は麻矢ちゃんを2番目とかそういう風に見れねぇよ｣
辛そうに言葉を発する深澤さん。
蓮との結婚は取りやめにしようと、、
あなたに気持ちを伝えようと。
麻矢｢じゃ、、お姉ちゃんの代わりにしてください｣
深澤｢っ、！｣
言ってることが無謀だって分かってる。
でもどうしてもあなたが欲しいんです。
麻矢｢深澤さん、昔言ってましたよね？
麻矢ちゃんはほんとにお姉ちゃんに似てるねって
たまに間違えるときがあるって｣
深澤｢それは、、｣
麻矢｢身代わりにしてください｣
深澤｢麻矢ちゃん、自分で何言ってんのか分かってる？
それは言葉で言うのは簡単だよ？でもそれは荷が重すぎる、、麻矢ちゃんが辛くなるだけだよ｣
麻矢｢私だって分かってます。
でもどうしても諦められないんです。
深澤さん、どうしたらいいんですか？｣
誰かに引かれたっていい。
辛くなってもいい。
それほどあなたが好きです。
深澤｢…分かった｣
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
