あれこれ詰め込んでみるのも悪くない。 (ページ14)

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Part 4 s.w ページ14

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蓮くんが優しさ故に言ってくれている。その事をひしひしと感じるからこそ辛いのだ。

バカみたいに気づかないフリをしていたのは私。なのに、蓮くんはそんな事に気付かずに自分が私を傷付けていると思っているのだ。

ねえ、翔太。私たち、終わらせないとダメなのかな。

もう、気付かないフリは出来なくなっちゃったよ？

これ以上、周りに辛い思いはさせられないよ？

ねえ、翔太。

翔太は、私のこと好き？

私は、翔太のことが好きだよ。

いつの間にか私は家にいた。いつ蓮くんと別れたのかもいつ家に着いたのかも分からない。

部屋の電気もつけずただぼーっとしていた。

考える事を放棄したはずの私なのに、頭には翔太ばかりが浮かぶ。

みんなで行ったバーベキュー。ボーリング。カラオケ。旅行。

２人で過ごした誕生日、クリスマス、お正月、バレンタインにホワイトデー。

まるで走馬灯のように翔太との思い出が私の頭の中で流れている。

ガチャガチャと鍵を開ける音がする。

ああ、きっと今しかない。

リビングのドアを開けた翔太の驚いた顔。

『＿＿＿＿』

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