付喪神が見えない審神者【刀剣乱舞】

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山口「見えない…かぁ。長年この仕事してきたけど、初めてのケースだなあ。翔、報告書まとめとけよ〜。」



宮崎「う、ぅ…。科学科の長野先輩が今日に限っていないなんて…。」



呆れたように笑う山口さんと、その横で項垂れている宮崎さん。




…私のせい、だよね。



『す、すみません。早く見れるように努力しますから…。』



ここにきてから何度謝ったのだろうか。




《謝るしか出来ないなら、最初からそうしなさいよ！！！！》




思い出したくもないあの人の声が再生される。




山姥切「…主は悪くない。兎に角、今日は本丸で休もう。」





私の初期刀になってくれた山姥切さんの優しい声が、あの人の声をかき消した。



山口「そうそう、Aちゃんが気にするようなことはなんにもないから！

多分、神力の使い方がまだよくわかってないんだね。すぐに慣れるはずだよ〜。」



そんな山姥切さんを手に持って回転椅子に腰をかけている山口さんも、励ましてくれているようだ。




宮崎「そうですよ！報告書はどうせ書かなきゃいけないんですから！Aさんはなにも気にしないでください！


今日はもうお疲れでしょうし、明日にならなきゃ科学科の先輩も帰ってこないので、とりあえず今日は本丸に案内しますのでゆっくり休んでください！」



気を遣ってくれているのがヒシヒシと伝わった。




「お疲れ様、はいこれ」と山口さんから


山姥切さんの刀？というか山姥切さん本人？というか、兎に角、刀を受け取って、


【初期刀専門科】を後にした。

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