愛と言葉の大切さ。

Story 35 ページ37

モ｢で、先月ね。









うちの親に、お見合いの写真見せられたの。









俺は、まだ結婚なんて考えてなかったし。









写真だけじゃなって思ってたの。









…でね。写真の中に、Aちゃんがいた。









俺、一目であの時の子だってわかって。









…俺ね。多分、









Aちゃんに一目惚れしちゃったんだ｣









…ひとめ、ぼれ？









モ｢話を聞いたら、その子はAちゃんって子で、









Aちゃんのお父さんとうちの親父は









学生時代の友達で。









俺、この子がいいってそういったんだ。｣









…そ、んな…









じゃあ、お父さんが勝手に決めたんじゃなくて









モトキくんの、意思？









モ｢…笑っちゃうでしょ。









一目惚れした挙句、その子の意思なんて気にせず









自分が好きだからって許嫁にしちゃうんだから。｣









モトキくん…









モ｢…これで、俺の話はおしまい。









一応、帰るね。









…家、いつでも帰ってきていいから。









待ってる、からね。｣









そう笑ってカフェを出ていった。









私は、どうしたらいいんだろう。









＊

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