愛と言葉の大切さ。

Story 2 ページ2

私の紹介するの忘れてたね。








寺井A、23歳。








今は家から少し遠いカフェで働いている。








親は、私が幼い頃に離婚。








母は私と父を置いて家を出て行った。








それから父は仕事で家に帰ってこなくなった。








父がなんの仕事をしているかも知らないけど。








そして、1人で生活している時間が長くなり








私が、声を出すことも、少なくなった。








学校でも、いつも1人で本を読んだりしていて。








めったに誰かと話すことは無かった。








そんな私に急に婚約者だ、同棲しろって言われても








困るに決まってるじゃん…？








モ｢ねぇ、お父さんたち心配してるし、戻らない？｣








私の隣でそっと声をかけてくれる本肝さん。








｢…あなたは何も思わないんですか。








初対面の見知らぬ人と同棲しろって








しかも婚約なんて。｣








そう言うと、本肝さんは少し戸惑ったあと








悲しい表情でこちらを見た。








本｢俺は、何も思わないことはないけど。








でも、決まったことだし、仕方ないよね…？｣








そう言いながら笑った。









＊

Story 3→←Story 1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す