元、ですから。元カノです。 I.Daichi 〈恋の病と野朗組〉 (ページ8)

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Side of you

『言っちゃった、、』

私、何期待してたんだろ。
大地がまだ私のこと好きだって言ってくれること？
笑顔で祝福してくれること？

＿＿＿ピンポーン

『誰、こんな時間に、、』

マネージャー、、？

＿「A？いる？」

『え？！瑞稀くん？！』

ちょっと待ってて、今開けるから、、、って
今日くるとか聞いてないんだけどな、

髪型もだいじょぶ、メイクもおっけーっと

『はい、あがって。』

瑞「ありがと。」

『瑞稀くんが何にも言わずに来ること珍しいね？』

瑞「今日A転校したんでしょ？だいじょうぶかなーって笑」

なんで知ってるんだろ、、

瑞「マネージャーさんが言ってたよ？」
『へっ？』

いま、なんで知ってるの？って顔してたからって、、

『瑞稀くんは私の事なんでもわかっちゃうんだね笑』

瑞「そりゃ、自分の彼女のことはわかるよ」

瑞「世界一大事な人だもん」

『っ、。』

顔が真っ赤になった私を見て、あれ望んでた回答とちがった～？ってケラケラ笑うこの人は
確信犯で。

でも、誰よりも私のことを大事にしてくれていて。

瑞「友達出来た？」

『あ、うん、。』

だからこそ、言えないんだ。

みんな、私が芸能人だからって、それだけで話しかけられたこと。
それでイメージしてた感じと違ったら勝手に幻滅されたこと。

だから、ほんとに話せる人なんて一人もいないこと。

瑞「よかった笑。あ、明日はA早くから仕事あるんでしょ？」

じゃあ、俺帰るね。

『うん。』

瑞稀くんにもっといてほしいのに。
わがまま言ったら幻滅されちゃうからって

こんなに素敵で、大人っぽくて、賢くて、気を配れる最高な人に

こんなだらしなくて、幼くって、バカで、空気読めない私をさらけ出したら

きっと、
いや絶対幻滅されてしまうから。

だから今日も、私は我慢する。