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七「え、井上瑞稀ってあの顔面国宝イケメンランキングで殿堂入りした井上瑞稀？」
六「え、なりたい顔ランキングで5年連続一位の井上瑞稀？」
五「アカデミー賞3回受賞してる井上瑞稀？」
四「そう、その井上瑞稀。」
「はぁ？！」
「てか、そんな情報どこにあるんだよ！」
四「アニオタの中でトップと言ってもいいくらいのネ友が井上瑞稀のお父さんの親友らしい。」
五「そんな重要なことなんでもっと大声で言わねぇんだよ！」
四「それは、ごめん、、」
三「よくよく考えたら、井上瑞稀は別名ツンデレ王子。趣味は寝ること。
身長は平均的。
ドS帝王のあだ名も持ってる。」
二「Aさんの好きなタイプと全く同じじゃん！」
八「一条、相手が悪かったな。」
「は？！」
「俺Aの事好きとかいってねぇし！」
「すきじゃねぇし！」
七「じゃあさ、このままAさんが井上瑞稀と結婚して、
もうジョーと会えないって言われてもいいの？」
「ぐっ、」
三「世間から美男美女だって囃し立てられて照れてるAさんを
ジョーは黙って見てられるの？」
「うっ、」
この二人は多分、野郎組の中で一番辛い思いをしたんだと思う。
七瀬は
今の俺みたいに元カノのことが気になってて、やっと告白できたと思ったら
花センみたいな人を好きになるって
あなたみたいな人はもう好きにならないみたいな感じで
遠回しに振られて。
ミムリンは
目の前で好きな子と彼女が好きな男子が仲を修復するのを見て、
それどころか自分が協力して。
なのに俺だけは
好きかどうかもわからない原アスカに告白して、
ふられたけどそこまでダメージ受けなくて。
今度は友達が元カノとヨリを戻す手伝いをせっかくしてくれてるのに
それまで無駄にしようとしてて。
俺じゃあの人に敵わないからって
たったそれだけの理由で。
心に芽生えてこようとしてる芽に土をかぶせて。
もう、
出してあげてもいいのかな。
「おれ、」
「Aのことがずーっと好きだ。」
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作者名：みるく | 作成日時：2020年5月25日 13時
