62:(裕太) ページ12
タクシーでAの家まで向かって、家の前からまたおんぶで部屋まで上がった。
玉「A、鍵ある?」
意識はあるのかよく分かんないけど、目を瞑ったまま鞄を差し出す。
その中からキーケースを抜いて部屋の鍵を開けた。
玉「…お邪魔します」
シンプルで落ち着いた部屋だけど、女の子らしいAっぽい部屋。
寝室に運んでスーツのジャケットだけ脱がせて、そっと寝転ばせた。
そのまま立とうとすると、首に回されてた手が離れなくてバランスを崩し、そのまま俺もベッドに倒れ込んだ。
玉「わ…っ、ごめん」
パッとAの顔を見ると、近すぎて焦った。
相変わらず眠ったままだし。
また立ち上がろうとすると、
『……行か……ないで』
ってギュッと抱きつかれる。
玉「…え…?」
それでもまだ眠ってるから、多分寝ぼけてるんだろうけど…これはやばいさすがに。
その日のAは酷くうなされてて、悪い夢でも見たのか涙を流していた。
何度か「…蓮」って名前を呼びながら。
俺もそういう事するだけの人はいたけど、終わる時だって特に何も無かった。
A達はもう、それ以上の関係になっちゃってるんだろうな。
落ち着かせるために背中に腕を回して優しく撫でると、ギュッと俺の腰に回す腕の力を強めてきた。
あぁ…守ってあげたいな
なんて、俺なんかが言える立場じゃないのに、素直にそう思った。
828人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たま(プロフ) - ころたさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!頑張りますので、よろしくお願い致します(*^_^*) (2018年8月29日 4時) (レス) id: dc8edcc4d7 (このIDを非表示/違反報告)
ころた - とても面白いです!!更新がんばってください!待ってます(*^◯^*) (2018年8月27日 0時) (レス) id: 9af24d5297 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たま | 作成日時:2018年6月26日 23時