檸檬 (ページ7)

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双葉side

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廉「え、ほんまごめん！！どこ痛めたん？」

必死に謝ってくるその人の顔を見て驚いた。

今日メイク担当をさせてもらうキンプリの人だ、確か.....永瀬さん。

『だ、大丈夫です！どこも痛くないんで！！』

廉「ほんま...？ならええけど、」

心配そうに見つめる彼に少し申し訳なさを感じつつ、＂ありがとうございます、＂とお礼をしていると

流星「おった、おい双葉。」

『げっ....それでは！！』

廉「え、？？流星くん？？は？？」

その質問に答えることはできないんです。

そう心で叫んで走り続けると

薫「ちょ、双葉ちゃん！どこいるのかと心配してたんだよ？」

『あ、すいません。広くてテンション上がってもうて、(笑)』

薫「ふふ、そうなの？今から仕事だから準備してね？双葉ちゃんの担当はKingの3人だから。」

『あ、はい！！』

そんな話をしてると走ってきたりゅうくんと目が合ってしまい、すぐ逸らす。

流星「あの、薫さん。」

薫「あ、藤井くん。どうしたの？」

流星「霧島さんとちょっと話したいんやけど、」

薫「え、双葉ちゃん？」

＂地元が一緒で話がおうてな、もう少し話したいなって探しててん＂なんてあながち間違いでもない嘘を言うと薫さんは快くOKして、

薫「そっか、双葉ちゃん関西だしWESTもいいかもね～」

なんて笑いながらどこかへ行ってしまって。

流星「こっち、」

と手を引かれて使われてない会議室に入った。

それから無言の時間が過ぎて....

流星「あのさ、」

無言の時間を切り裂いたのは流星だった。