檸檬 (ページ5)

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双葉side

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『きゃっ.....ご、ごめんなさい！』

顔を見ずに頭を深々と下げる。

多分ジャニーズの方だろう、

嫌われてしまっては元も子もない。

望「そんな頭下げんでくださいよ～。悪いんは前見てへんかった流星やし。」

流星「そうそう、やから顔あげ？」

え.....流星？

りゅうくん、？

声も喋り方も全てりゅうくんそのもので、顔をあげて確信した。

望「うわ、可愛ええ子～」

流星「えっ、双葉.....？」

望「え、知り合いなん？」

流星「あ、や....えっと、」

りゅうくんが困ってる。

自然と助けてあげたいって思ってしまって、

『先程迷ってたところを助けてもらったんです。私ここに来るの初めてで.....先程はありがとうございました藤井さん。』

＂藤井さん＂初めて呼んだ。

ほんまは久しぶりって抱きつきたいのに抱きつけへんのが憎い。

こんなに近くにおるのに。

望「え、そうなんや？ってことはスタッフさんかなんか？」

『ヘアメイクのお仕事なんですけどまだお手伝いで、』

望「そうなんや、頑張ってな？」

『ありがとうございます、小瀧さん.....であってますよね？』

望「そうそう、小瀧さん！流星「望、ちょ先に濵ちゃんたちの方行っといてくれへん？」」

望「え、なんで？」

流星「呼んでたで濵ちゃん。」

望「え、ほんま！？ヘアメイクさんじゃーなー！！」

小瀧さんって嵐みたいな人やな、、

彼の背中を見詰めながらそんなことを考えていると

流星「久しぶりやな、双葉」

『りゅうくん、会えるなんて思ってへんかったわ。』

流星「なあ.....

お前ここにはもう来んな。」

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